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2006年10月23日

「やっと俺の頑張りを結果につなげてくれたねっ」

羽田で連絡を受けたときは「またか!?」と思いました。300専有でスピン、混走ではクラッシュ・・・結局14位でグリッド確定、攻めた結果というものの、前日の走行できっちりしたセットが決まらず迎えた予選での失敗、初日の出遅れを取り戻すことはできなかったわけです。恐らく無事に帰ってくれば4番手前後のタイムは出ていたと思われますが、運もなければ運を呼び寄せる力も足りなかったということですね。遅れを取り戻すためには相当の力技が必要、リスト一個分相当ぐらい(笑)。とにかく起きてしまったこと、終わってしまった予選を悔やんでもしょうがない・・・犬は後悔もしなければ明日のことも考えないといいますが、明日のことを考えられるだけ犬よりましであって、ああなんと有り難いことやら、明日の作戦を考えました。作戦その1、松田さん頑張る、もっと頑張る、作戦その2、一乗頑張る、更に頑張る、水も飲まずに頑張る、煩悩忘れて頑張る、飛び出さないように頑張る、飛び出してもすぐ帰ってこれるよう頑張る、ダメなときのいい訳考えずに頑張る、14位じゃねー どこかみたいにリストでっかいわけじゃなし、作戦といってもこんなもんです。まあそうこうしてるうちに、夜が来て朝が来て昼が来て松田さんがグリッドでクールスーツを着替えそうになって「ここで裸になっちゃうのー」と言われて着替えに戻って、きっとついでにトイレに行って戻って来て乗り込んでビューンとスタートしました。流石、頑張ります!ぐんぐん頑張ります、ぎゅっと、ひょいっと、ささっと、抜かす奴は抜いてあとはビタっとくっついて頑張ります、車内は暑い!タイヤはすべる!それは大変!でもビタっとくっついて離れません。いい仕事ですねー、傍目には分かりにくいと思いますが、とにかくここで前に喰らいついていくのが大事、結構大変な仕事です。
エンジニアのもッちーが交代のタイミングを見計らいながら「もう少し頑張ってもう少し」と声をかけます。大体において「もう少し頑張れ」というのはわかりやすく言えば、もうダメっ、とサウナの扉をあけて冷水にザブンと飛び込みたい瞬間に「鍵かけられた」みたいな状態です。レースじゃなかったら降りた瞬間に走ってって鍵閉めた奴ぶっ飛ばすに違いないような状態ですが、頑張りました松田選手、絶妙のタイミングでピットイン。いつものように手堅く作業を終え菅選手を送り出します。
さてここからがハラハラドキドキ、小学校の運動会で自分の子がリレーのアンカーになってしまったお母さんのような、「足は速いけどあの子やさしいこだから大丈夫かしら?」「他のクラスの子に意地悪されないかしら?」「くれぐれも人様の迷惑になるようなことは・・」みたいな感じ?そして悪い予感、やってきました藤井君、ひたひたとやってきました、菅をストレートで毎回パッシングしながら(きっと13号車の車内では「まてっこらっーー」と叫んでいるに違いない)通過していきます。そのうち前と詰まってきて#46Z#777MRSと4台のバトルへ!!気が気ではありません、が、しかし、奴は今回冷静でした。1コーナーで前の2台を一気にかわすと同時に藤井選手からも逃げ切り3台を引き離して戻ってきたのです。ここが今回のレースの一番の山場、褒めときます「よくやった、菅一乗!」応援してるみんなの前でいいレースを見せることができました。その後も攻め続けミスもなく戦いきり、表彰台には届かなかったものの菅選手にとっても会心のレースだったのではないでしょうか。「やっと俺の頑張りを結果につなげてくれたねっ」と笑顔の松田選手、みんなが富士に向けて気持ちを一つにすることができました。オートポリスありがとう♪