SGT Rd.07 RACE REPORT by 光貞秀俊選手

2007年9月7~9日 ツインリンクもてぎ(栃木県)

今シーズンのスーパーGTもシリーズ後半に入りいよいよ熾烈になってきました。 毎年この辺りの時期になると、各チームのマシンも大方仕上がってくるので全体的な レベルもグッと引き締まってきます。 言うならば上位でレースフィニッシュできるチームは「本物」の力を備えてるとみて良いでしょうね。 そんな中、僕たちも力試しに茂木へとやってきたわけですが、チームも体制を整え今まで以上に全力で挑みました。

「道はある・・・」

まず金曜日のフリー走行。 直前に襲った台風の影響でコンディションが安定しません。 しかし午後の後半になると何とかドライコンディションで走ることができレースで使用するタイヤを選択するため、数種類をトライ&タイムアタックしました。


今回チームが持ち込んでくれたマシンはとても調子が良く、しかもクムホタイヤのパフォーマンスも非常に高かったので「イケル」と即座に感じ取ることが出来ました。
周りの車が遅く感じるくらいにね。
そういう状況だったのでポジションもこの日はトップ。
こうなると、もちろんという感じでポールポジションをターゲットにし予選に挑みます。

予選

天候は晴れ。 コンディションもドライ。 台風通過直後だったので9月にしては蒸し暑かったのですが、トラックコンディションはまずまず。 午前のセッションでは前日に引き続き好調でした。 しかし午後になるとコースは茂木独特の超ハイグリップ路面に様変わりし少々僕たちを悩ませます。 さらに僕たちが想定していたよりも路面温度が上がった為、マシンがオーバーグリップしてしまいコーナーで思うように旋回してくれません。いわゆるアンダーステアです。


それでもアタック中、各コーナーでブレーキバランスを調整するなど、あらゆる手を尽くしましたがトップから程遠い6番手で予選を終えました。
チームとしてはそれが今年の予選ベストリザルトだったので喜ぶべきだったのですが、僕はポールしか見ていなかっただけに悔しさを隠せませんでした。

決勝

決勝もよく晴れていて絶好のレースコンディションでした。 が、前日に引き続きとにかく蒸し暑い。 スタートドライバーは琢弥さんで僕が後半。 レース半分辺りで交代し後半に繋ぐ作戦。 そして両ドライバーとも集中力を高めレーススタート。


僕は今回のレースでは「ガライヤ強し」って考えていたので、彼らをターゲットにマーク。
エンジニアとは計算上レース半分の地点で、彼らとのギャップが10秒以内なら逆転できると踏んでいました。
気温がどんどん上昇していく中、レースは進んでいきます。
琢弥さんはスタートポジションからすると5台抜けば優勝なので前半で3台抜き、後半僕が2台抜く的なイメージでいました。
マシンを限界まで攻め、アグレッシブにプッシュしていたのですが、思うようにコーナー出口でマシンが加速しません。


何故?


僕も含めスタッフ全員がそう思っていました。
その原因はレース後ほぼ解明したのですが、レース中手を施せるワケもなく我慢をする中、何とか1台抜いてピットイン。
先に話した2位を走行するガライアとの差を10秒以内にし帰ってきてくれました。
とてもプロフェッショナルな仕事です。


無事交代を終えピットアウトしようとしたのですが、なかなか「GO」のサインが出ません。
思った以上に給油時間がかかり10秒以上もタイムロス。
僕がコースインしたときには、ターゲットのガライアとの差がなんと20秒以上にもなっていたのです。
追いつくかどうかは分かりませんでしたが、とにかくプッシュ。
相手より1周1秒速いペースで追い上げていき、残り20周を切った頃にはタイムギャップが9秒台となっていました。

ガライヤ追走!

そして「イケルッ」っと思った矢先、僕の前を走っていた5号車のマッハ号に追いつきます。 その時点の順位は、3位/ガライア、4位/マッハ号、5位ボクスターです。 クムホタイア勢が4・5位のポジションでした。 僕は3位を走るガライアに2台揃ってそのままのペースで追いつき、3台で争うつもりでいました。


しかし、4位走行中のマッハ号が僕を猛烈にブロック。
そんなことをしてるもんだから2台ともそれまでより3秒も4秒もペースが遅くなってしまいました。


そんなお陰で当然2台は前にはグングン離され、結果すべてが水の泡と消えました。
おそらく彼は4位というポジションがとても大切だったのでしょう。
どちらかのクムホタイヤ装着車が表彰台に上がれる可能性を捨ててでも・・・。

とまぁ、そんなこともありましたが大きなトラブルもなく無事フィニッシュ。
そして久しぶりにポイントもゲット。
本来の「速いボクスター」になってきたと感じとれたレースでした。

「意思のあるところに道はある・・・」

ようやく僕たちは「ある道・・・」を見つけたようです。


そして、その道に乗り次戦オートポリスへと向かいます。

リザルト

110 GREEN-TEC KUMHO BOXSTER-GT

黒澤 琢弥/光貞 秀俊 予選6位/決勝5位


112 KUMHO GREEN-TEC BOXSTER-GT
菊地 靖/小泉 洋史 予選16位/決勝DNF